今日から『狼の死刑宣告』『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』公開。期間延長で引き続き上映する『大きな家〜タイマグラの森の子どもたち』を含めて、雑食性全開。
去年見たサム・ライミの『スペル』とか、この『狼の死刑宣告』とか…小さい話を濃ゆく描いてる娯楽映画が自分にとってのアメリカ映画、かな。東映パラスとかOS東劇で2本立てで見てたような愛すべき映画。
・1/29(金)
マキタ学級のモリノさんから、去年の「マキタ学級とマーガレットズロースの愛人巡回ツアー」をまとめたDVDが届いた。そうだ、マキタさん、広島がツアー4日目(地方最終日)で声がヤバかったんだよなぁ、と舞台でツナ喰ってる映像を見ながら、もう懐かしい…でも、半年ちょっとしか経ってないのか。あ、"愛人"ユッキーの事が誇張されとった(笑)
今年は遂に、バンドじゃなくて芸人マキタスポーツのオトネタがCDリリースされる予定、って事は勿論…楽しみ。
・1/28(木)
『大きな家』の澄川監督から届いた封筒。澄川監督たちが、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場についての意見広告を掲載した2008年の毎日新聞と、広告掲載のためのカンパを募る当時のリーフレットが入ってた。
ありがとうございます。
・1/27(水)
『祝の島』の纐纈あや監督が、毎日新聞「ひと」欄で取り上げられている…というので買ってみたら、地方欄に"上関原発 反対派が「広島ネット」"という記事が掲載されてた。1/31(日)には結成集会ということで、原爆資料館で14:00から、鎌仲ひとみ監督の「ぶんぶん通信no.3」を上映されるそうです。前にも書いたけど、「no.3」は、阻止行動の記録映像として貴重なのは勿論、ある意味で二極に引き裂かれている40代30代の価値観の"今"がむき出しで映り込んでる問題作としてもスゴい…と思っているので、20代10代の人は絶対見といてほしい。
余談。今日の新聞各紙にオバマと握手してるAKB市長の写真が掲載されてるけど、なんかそのアリバイ臭、旅番組のレポーターの有名タレントと撮ってもらった写真を飾ってる田舎の飲 食店のセンスを連想。
・1/26(火)
向井秀徳アコースティック&エレクトリック全国ツアーの情報公開日。なんと広島公演は、4/3に横シネ!!にて開催なのです。これまで、06年【総天然色ロックキネマ】、08年【吠える!向井秀徳×古川日出男】とご出演いただいている向井さんアコエレ…な訳で、つまり、こんな場所なのを知った上で声をかけていただいてるのが、何とも嬉しい。しかもワンマン。夢番地web受付が2/1から、一般発売が2/20からだそうです、お楽しみに!
…とか思っていたら、ちょっとそれと同じような光栄でサプライズなお電話を頂戴した。驚いた。場違いな気分でいいのかなぁ…と思いつつ、内心うれしい。映画館、もうしばらく潰さないように気をつけないとなぁ。
『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』試写。アニメ史に残る重要な作家の特集プログラムとしてもオススメだけど、横シネ的には『ダンプねえちゃん…』に続いて"無職と平和"的な文脈を含んでいる…のです、多分。
・1/23(土)
劇場に入ってこられた男性に「川上です。オオキさんと待ち合わせしてます」といきなり言われて面喰らう。オオキさんって知り合いいねーぞ…あえて言えば、レディジェーンの大木さんくらいだけど、そんな訳ないし。とか思ってたら、待ち合わせの相手は、単独旅行舎の大槻さんだった…。その男性は、川上譲治さんという方で、3月にギャラリーGで「すとりっぷ魂 巡業展」という写真展をされるそう。オイラにまで資料を渡して下さって、貴重な写真も見せていただいた。写真展、おもしろそう。
以前、「ノー・マンズ・ランド」を上映した時に、ボスニア写真展を劇場ロビーでやってくれたレッド上杉氏にも何年かぶりで再会。
レイトは、天才・藤原章監督の『ダンプねえちゃんとホルモン大王』初日。急遽、ダンプねえちゃん役の宮川ひろみさんによる舞台挨拶も決まった…が、劇場に現れたのは小柄で可憐な女性。いらっしゃると知っていたから分かったけど、って位のギャップ(驚!)。それは、ご本人もよく承知されてて、ゆえに、上映前にお客さんの前で挨拶するのはやめときましょう、と提案して下さったのでした。
宮川さんは、自主製作の現場や苦労をよく御存じの方だけあってか、自ら質疑応答を振ったり、ジャンケン大会の景品を用意して下さったりと、短い時間にサービス満載の楽しいトークショーにして下さった。ギリギリまで広島に行きたいと仰ってくれてた藤原監督の代わりに急遽…だったのかもしれないけど、快く広島まで駆けつけて下さった宮川さんのフットワークと愛情に感謝。
イベント後は宮川さんの宿に近かった事もあって、ヲルガン座で打ち上げ。"自主映画の女王"と呼ばれていた事もある宮川さんから、最近の関西の自主映画事情とか聞かせてもらったりして、随分と刺激になった。
・1/22(金)
2/11のtoeのライブ前売券、横シネ店頭取り扱い分が完売。ありがとうございました!当日、盛り上がりそうだなぁ。あと、来週、また新しい映画館ライブの情報解禁があります。チェックよろしくお願いします。
アラバマ州の映画の上映時間は何ですか
香港セクシー映画界の巨匠チン・マンケイ監督の『金瓶梅』試写。
この前、渋谷シネマライズさんのサイトを見てたら"前代未聞の過酷な色道修行!空前絶後のカンフー・セックス!"って書いてあって「え!?ライズ?パトス?」みたいな衝撃を受けてた所に資料が届いた。香港映画だけど主要女性キャストが皆、日本のセクシー女優さんなのね。いい意味でぬるくて、ちゃんとエロい。
明日から一週間レイトの藤原章監督『ダンプねえちゃんとホルモン大王』の映写チェック…のつもりががっつり観てしまった。やっぱ天才の映画だ。ダンプねえちゃん役の宮川ひろみさんによる初日舞台挨拶もあるので、是非観て下さい!
・1/21(木)
確定…とか言ってたのに、2月の上映スケジュールをちょっと修正。去年、ダマー映画祭を通じてご縁のあったNHKアナウンサーの出山和樹さんが監督した『運命の背中』という自主製作映画の上映イベントを2/6(土)に行う事になりました。入場無料で、多くの方々にご覧いただきたいとの事。よろしくお願いします!
広島クラブクアトロのスケジュール誌「QUATTRO PRESS/94」を届けてもらったので読んでたら、にかさんが連載エッセイ「つれづれにか」で、横シネ10周年記念本「横川で映画を観るということ」を紹介下さってた。ついでに横シネの事もちやほや書いてくれてて、とても嬉しかった。しかもその文章、(こっちの勝手な思い込みかもだけど)抱えている"屈折"まで含めた横シネ全景をタイトな言葉選びの中に踏まえてくれていて、驚いた。自分の心の中の、他人には伝わりづらいこだわりや本意を、初めて他人が指摘してくれた感じ。にかさんとそんな話する事ないのに。おかげで"同志"って言葉に、うっかりうっとりしかけた…いや、正直一瞬うっとりした(バカ)。当分の間、悲しい気分の時はこれ読んでしのごう。
夜。鹿児島から客人ありで、ヲルガン座にいるというの� ��合流。オレ、また場違いな事に首をつっこむ感じ。
・1/20(水)
ようやく2月前半のタイムテーブルが確定。とか言いつつ、6月の上映作品の打診をいただいたりもしています。決まれば今年上半期最も重要なプログラムになります。
・1/19(火)
次週レイト公開の『ダンプねえちゃんとホルモン大王』の藤原章監督から電話。監督は都合つかなかったんだけど、なんと主演の宮川ひろみさんが初日(1/23)来館下さるとの事!ヤバいなぁ、去年の「童貞放浪記」神楽坂恵さん以降、美人ゲストの来館が続くなぁ…オレ、もうすぐ死ぬんじゃないかなぁ。お楽しみに!
夜は、ヲルガン座でNEWDAYのレコ発ツアー。知ったのが遅かったし(というか、決まったのが遅かったのか/笑)、ライブには行けないなぁと思っていたのだけど、評判いいし、諦めきれず。オープニングアクトでにかさんが出る事になったっていうから、タイムテーブル繰り下がってくれれば少しは聴けるんじゃないかという事で、営業後に急行。アンコール含めたら5曲くらい聴けた。アンコールの一曲目がかな� �よかった。
NEWDAYのドラムの中尾勘二さんって多分、コンポステラの方。コンポステラのアルバムは、ステーションシネマ閉館の後、場内の椅子(←退職金の代わり)を一人でひとつひとつ外す作業をしている時に、ずっと流していて、高揚感と物悲しさがない交ぜになって泣けて仕方なかった思い出深い音源…たまにヲルガン座でかかってて、ハッとする。ドラムの片づけとか手伝ったのだけど、中尾さんには話しかけられず…まぁ、そういうもの。
2/11のtoeのライブ前売券、ヲルガン座は売り切れてたので、横シネ分を少し回しました。なので、どちらも残りホントにわずかですよ〜。
・1/18(月)
朝、鰻の稚魚(?)が不漁で土用の丑の日に間に合わない…みたいなニュース。不漁の原因には触れなかったんだけど、それって「九電と原発」で具体的に警鐘ならしてた温排水の影響はないのかな?だとしたら、やっぱ牡蠣もヤバいんじゃないの?とか考え…ながら二度寝。あ〜あ。
2/11(木祝)開催の映画館ライブ【toe"For Long Tomorrow"released tour 2010】の会場の下見でオーツキさんたちが寄ってくれた。周到に準備していただいてます。残りが店頭扱い分のみとなっているチケットも、888とヲルガン座は数枚、横シネも10枚ちょっとしか残っていない状況なので、早めに買いに来て下さい。そのtoeの新譜「For Long Tomorrow」を、ようやく購入。めちゃめちゃカッコよくて、ライブへの期待がさらに増す。
アトランタの人形劇の芸術の中心は何ですか
・1/17(日)
マイケル・ムーア監督『キャピタリズム マネーは踊る』を観た。
終盤の展開にグッときながら、やっぱり頭を過るのは中国電力・上関原発の話だったりする訳で…権益や利益の確保と正当化のために生活者に犠牲を強いる構造は一緒だよなぁ。昨秋、ヒロシマ平和映画祭の人たちが、インターネットラジオで「祝島リスペクト」っていう番組を緊急オンエアした時に寄せられた文章を思い出さずにはいられなかった。
**********
11/1(日)第2回ひろしま映画講座終了後、
一時間をメドに緊急番組をらじおぱふぱふで生放送することを、
決定いたしましたので、再掲いたします。
生放送は、HPFFひろしま映画講座チーム有志とシャリバリ地下大学共同となります。
田名埠頭/祝島をめぐる状況に関してです。
私たちは本気で怒り、また、憂慮しております。
人としての信義を平気で破る中国電力(および従業員、関係者)に対して、
強い抗議を表明すると同時に、
厳しい状況のなかでたたかう祝島の方々に対して、
敬意と連帯を表明いたします。
生存権、生活権を侵す犯罪的行為であるにもかかわらず、
企業、法、行政が、それを放置するどころか、
その法自体が、他者の生存権を侵す側にのみ利用されるのであれば、
そのことに対しても、抗議をおこないます。
これら、仮にも「平和」の文字を冠する映画祭を運営する者として、
人として課される務めであると考えます。
(HPFF事務局CHO/シャリバリ地下大学学長/サムソン@しにものがかり/ウンベルト@らじおぱふぱふ)
・1/16(土)
先日、鹿児島大学の佐藤正典先生が、1/10に広島市国際会議場で行われた「瀬戸内海の生物多様性保全のための三学会合同シンポジウム」の報告文を送って下さったので、許可をいただいて【No Nukes Relay】ブログのレポートページに掲載しました。広島の牡蠣もヤバいの?
御法川修監督『SOUL RED 松田優作』を観た。
「忘れてはイケナイ物語り オキナワ」と「世界はときどき美しい」で2度横シネを訪れて下さっている御法川監督は、横シネ10周年記念本に寄稿して下さってるんだけど、その文章にあった熱い問いかけと意思表示を、映画と重ね合わせて観た。優作さんを描いた映画、という事を超えて感慨深かった。
先日、『ライブテープ』の松江監督が予定外だった2日目の舞台挨拶の時に横シネに対して"共犯関係"っていう言葉を使ってくれた。前日のイベントでは"親戚まわり"って言ってくれて、それも和んで嬉しかったんだけど、この日"共犯関係"って言葉を選んでくれたのは観客含めて劇場に男しかいなかった状況だから出たのかもなぁ、と思って、より嬉しかった。で、その"共犯関係"って言葉、オイラは松田優作さん関係の文章かインタビューで覚えた言葉なんだよなぁ。松江さんもかなぁ。
そんな訳で強引だけど、劇場からの帰り道は『SOUL RED』と『あんにょん由美香』を並べて考えてみたり。不在が前提って事や、どちらもメディアとしての"映画"にこだわらず、でも概念としての"映画"にこだわってる気がした事とか。オイラ世代にとっての『あんにょん由美香』が『SOUL RED』…ってのは、ちょっと違うかもしれないけど。
・1/14(木)
鎌仲ひとみ監督の「ぶんぶん通信no.3」を観せていただいた。
いよいよ今年完成・公開が予定されている映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の取材過程をビデオレターとしてまとめられたDVD。no.3は昨年9/10から山口県田ノ浦で始まった、埋め立て予定地へのブイ設置を強行しようとする中国電力と、自分たちの漁場を守る為に対峙する祝島島民やシーカヤッカーの若者たちの主張を中心に構成されてます。広島ではほとんど事後報告的に小さく伝えられるのみだった現場が、実際はどのようなものであったかが分かる内容。内容についてはこれから始まる上映会などでご覧いただきたい。が。その中に被爆二世の船上スピーチってなシーンがあって…これ見すごせなかった。そもそも自分を正論化するために肩書きを持ち出すヤツが嫌いなんで(別のシーンで、上司もやってるんだよね/笑)、オイ� �は理屈抜きにムカついたんだけど、それって変なのかな…もっと"ヒロシマ"人として意識を強く持っているような方たちの、この場面に対する感想を聞いてみたいと思った。
その場面も含めて、この「no.3」は、原発が出来てしまえば利益の有無に関わらずその運用を背負わされるであろう20代30代の"若い世代"を描いた内容になっていて印象深かった。大人(というか既成事実や既得権)に"褒められたい"若者と"自立したい"若者の対比…この映像に登場する若い世代(被爆二世の中電社員さん、祝島の山戸さん、シーカヤッカーの人たち、東京の官僚さん…)の素描は、上関原発の是非とは別に、とても象徴的に"今"が描かれてるので、彼らの同世代は必見と思う。広島での上映会情報は【No Nukes Relay】のサイトでも可能な限りフォローしていくと思うので、是非、観て下さい。というか、上映会を企画して下さい。
・1/13(水)
朝から雪がちらつき寒さが厳しい中でも、早朝から『大きな家』に足を運んで下さるお客さまがありがたい。急遽、澄川監督も追加舞台挨拶に立って下さいました。夜は三篠公民館の映画セミナーの講師までして下さり、予定時間をオーバーする盛り上がりだったそう。
ストリートダンスする方法を学ぶ
・1/12(火)
夜、イベント『ヨーロッパ企画presents ショートショートムービーフェスティバル傑作選』開催。今年登壇して下さったのは、作・演出の上田誠さん、役者の石田剛太さん(広島宣伝担当!)、諏訪雅さん、永野宗典さん。
ヨーロッパ企画さんには、去年、舞台「ボス・イン・ザ・スカイ」のキャンペーンイベントの会場に…と舞台版「サマータイムマシンブルース」上映&トークというイベントを開催していただいてた。で、今年も2月に上演する舞台「曲がれ!スプーン」のキャンペーンイベントを横シネで、と仰ってくださったのでした。正直、次は声かからないだろうと思ってたので、誘っていただき嬉しかった。しかも今回は、ヨーロッパ企画が主催している映画祭から広島初公開のショートムービーをセレクト上映してくれるという、映画館としても嬉しくなる企画でした。ロビーと映写室を行き来しながらだったから、ちゃんと全部を見た訳ではないのだけど、期待以上に面白い!トークも去年より多かった気もするし、いいイベントだったんじ� ��ないかなぁ。昨年は参加できなかった打ち上げに、今年は図々しくお邪魔させていただき、ありがたかったです。
「ライブテープ」チーム、「行旅死亡人」チーム、ヨーロッパ企画さん…皆、高いクオリティと同時に、どこか部活っぽい自由さを漂わせてて、それがとても心地よかった。年始からいい刺激をいただいている。
打ち上げ終わって、雪もちらついてるしまっすぐ帰ればいいのに、ヲルガン座に寄ってコーヒー。長居してしまい、余計なことをいっぱい喋った気がする。
・1/11(月)
『大きな家』舞台挨拶も3日目。割引デーということもあってか、この3連休で最高の動員だったみたい。すでにリピーターだというおばちゃんもいらしてて驚いた。
・1/10(日)
先日取材していただいた『大きな家』澄川監督のインタビューが、朝日新聞に掲載された。監督舞台挨拶2日目もおかげさまで盛況・好評。親子連れやお孫さん連れでの来場もチラホラ見受けられるのが嬉しい。
夜、『行旅死亡人』の井土紀州監督、長宗我部陽子さん、吉岡文平プロデューサーが来館。上映後トークショー、遅い時間からのトークにもかかわらず熱心なお客さまが足を運んで下さり、質疑応答も長めにできてよかった。昔からのファンから最近よく来て下さる若いお客さままで、客層も思いのほか新鮮だったし。
日曜夜の横川は、営業しているお店が少なくて…駅前の居酒屋にて打ち上げ。でも、井土さんとの飲み会は、同世代的な安心感か、どうしても部活っぽい気分で楽しんでしまう。長宗我部陽子ファンとして、舞い上がる方向へ舵をきり過ぎて戻れなくなり、変に緊張してほぼ話し掛けられず…は痛恨だったけど、クリエイティブな意味で"女優"としての緊張感を保っておられる雰囲気がトーク中から美しく、でも打ち上げではフランクで心地よい方。贅沢だったなぁ。井土さんにはコメントを寄せていただいた10周年記念本も直接お渡しできたし、お会いするのは12年ぶり(?)だった吉岡さんともお話できたし、楽しかった。解散したのは4時頃?最後までおつきあい下さったゲストやお客さんに感謝。
・1/9(土) 『大きな家』初日。早朝にもかかわらず初回から来場下さるお客さまの様子に一安心。前作『タイマグラばあちゃん』の時ほど地元媒体への露出はなかったものの、今朝の中国新聞の記事を見て即駆け付けた…と声をかけてくださるお客様も多くいらして驚いた。『タイマグラばあちゃん』は封切以来、毎年なにかこじつけては上映してきたけど、あらためて如何に愛されている映画かを実感。2作品続けてご覧下さる方も、思ったより多かった。
・1/8(金)
翌日に初日を控える『大きな家〜タイマグラの森の子どもたち』『タイマグラばあちゃん』の澄川嘉彦監督が寄ってくれた。たまたま上関原発や鎌仲ひとみ監督や「No Nukes Relay」の話になったんだけど、岩手県のタイマグラ在住の澄川監督が、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の稼動に反対する会の代表をされてた際の興味深い話など色々と聞かせていただく。
・1/7(木)
『ライブテープ』の松江監督と前野さんは夜、車で大阪に移動ということで、日中は広島で自由行動にしたらしく、お昼前に劇場に顔を出して下さった。前野さんは二十歳の頃以来の原爆ドームへ。松江さんは安佐動物公園に行こうとしたものの折悪く休園日…で、映画を見に行かれました。
結局、夜、お二人は出立前に急遽、予定外の舞台挨拶をすることに…しかし、お客は男性が二人のみ。スマン。でも、なんか松江さんがとても光栄なコメントを発してくれて、個人的にはものすごくありがたい挨拶を頂戴した格好になりました。
ロビーで松江監督と話をしていて「この10年、映画は負け続けだった」みたいな話になり共感。実際、オイラも前に挙げた自分なりのゼロ年代ベストの最後を銀杏BOYZのDVDで締めたのは、無意識だったけどそれを象徴してるのかなと思うし、そもそもこの10年を"象徴する"映画を10本選ぶなら、むしろワーストが並んだ方がしっくり来るだろう。"次の10年を感じさせる"作品…その一本には当然『ライブテープ』が含まれている訳だけど、今年最初のゲストイベントがこの映画� �った事、前野健太さんに出会わせてもらえた事、心情的にはある意味で狼煙のようなイベントになったなぁと思い、あらためて松江さんや直井さんに感謝。
・1/6(水)
『ライブテープ』イベント。まずは配給のSPOTTED PRODUCTIONS直井さんが到着、ついで松江哲明監督と前野健太さんも劇場入りされ、前野さんライブのリハ。あろう事かオレ、この日はPAさん頼んでおらず、自力でなんとかしようと考えていたのだけど、いいタイミングで清水興行のマスダくんが顔を出したので頼りまくり。
平日の夜のイベントという事で正直、どのくらいの人が来てくれるか不安だったけど、懸念していたよりは盛況。しかも、にかさんが来てくれて驚きつつ嬉しい…オレの案内メールじゃなくて、都市レコードさんが前野さんを薦めてくれたからだった、ってのは後で知ったけど(苦笑)。
トークショーは直井さん司会、松江さん、前野さん、でオイラも一応ご一緒させていただく。勝手ながら同時代的なシンパシーと次世代を感じさせる刺激を合わせ持っている注目の人たちと一緒に登壇できて嬉しい。
休憩を挟んで前野健太ライブ。広島初ライブって光栄。映画とはまた違った熱を感じる事が出来て高揚。
ちょうどライブが始まった辺りで、長澤つぐみさんが到着。華やかな着物姿が眩しすぎてまいった。
ライブ終演に続いて、そのまま松江さんから長澤さんを呼び込んでもらい締めの舞台挨拶。しかし素敵なスピーチをしてくれた長澤さんをもうちょっとステージに引き止めたくて、松江さんとライブ撤収しようとしてた前野さんの3人にさらにトークを…投げっぱなしで申し訳なかったけど、男子2人のおたおたした感じとひたすら眩しい長澤さんの図を見ているだけで楽しかった。
上映後は舞台でのトークは無しで、松江さん前野さんとロビーで歓談とかサイン会とか。で、そのまま打ち上げ。楽しい。さらに残った人たちでラーメン喰って、解散。松江さんは飲み足りてなかったっぽいけど。
・1/5(火)
シャリバリ地下大学の行友ガクチョーが年始の挨拶に寄って下さり、ワインを貰った。
営業終わりで、ヲルガン座に。ポスターの張り替え。ビールおごってもらい、ユーチューブを見せてもらう。
・1/3(日)
最近、雑誌とか立ち読みしてたらゼロ年代ベスト…みたいな企画が多くて、でもゼロ年代というのがピンと来なかったんですが、横シネの10周年って、まさにその時期だったんだなぁ、と。じゃあ、世間的なニュアンスとはズレるかもしれないけど横シネの10年を振り返れば、オイラのゼロ年代ベストなんてすぐ選べそうだなぁと、映画本の上映作品リストをパラパラ見てピックアップしてみました。
A2(01)
ビジターQ(01)
ラッパー慕情(03)
日本の裸族(03)
ヴァイブレータ(03)
ユダ(04)
紀子の食卓(06)
片腕マシンガール(07)
国道20号線(07)
サッドヴァケイション(07)
僕たちは世界を変えることができない(08)
…自分なりに10年間を括弧でくくったラインナップを組むと、こんな感じかなぁ。なので、今年のベストに選んだ"次の10年を感じさせる"映画は入らなかった。
・1/2(土)
Twitterを始めてみました。
サイトの更新情報とか、上映作品やイベントのメディア露出のご案内とか、横シネ縁の方のニュースとか、イベントやサービスデーのアナウンスとか、そういう事を書くと便利かなぁ…と思ったのですが。本当はどう使うべきなのか…よく分かってないです。
場内では、ちょうど「天気予報」なう…とか、そんな感じ?
・1/1(金)
あけましておめでとうございます。
2009年元旦に撮影された傑作『ライブテープ』前野健太さんの、ロビーに漏れ聞こえる歌にひたりつつ…横川シネマは元旦から営業中です。
年の始めに、昨年の個人的な映画ベストを。
1)PASSION 2)私は猫ストーカー 3)USB 4)オカルト 5)母なる証明 6)THIS IS ENGLAND 7)雲の上 8)マキタスポーツの上京物語 9)ライブテープ 10)アイムボカン 完全版
…ヒドい自画自賛ですが(バカ)。「チェンジリング」「精神」「77BOADRUM」「そして、私たちは愛に帰る」「俺たちに明日はないッス」「黒猫〜劇シネ版」「グロテスク」「吸血少女対少女フランケン」「シャーリーの好色人生と転落人生」「犬と猫と人間と」「子供の情景」なども個人的に重要な作品でした…重ねて、ヒドいほぼ自画自賛ですが。「アイムボカン」初見は一昨年だし、試写しただけの「雲の上」は今年上映したい作品なんだけど、2009年に含める事がなんとなく個人的必然だったりします。
他の劇場さんに足運べてないなぁ、ホント。シーンに対して不真面目すぎるかなぁ。
ライブでとりわけ印象深かったのは、ばばじごはんでのニール・カサールさんと、横シネでの「マキタ学級とマーガレット・ズロースの愛人巡回ツアー」と、「Future Butterfly 2」ののっこん、かなぁ。
あと、二階堂和美さんが「堂脈」を始めた事と、「ヒロシマ平和映画祭2009」が提示した視点の秀逸さは、広島において画期的な特筆すべき出来事だったと思う。内容はもちろん、その可能性にシビれた。関れて嬉しかった。ヲルガン座やNo Nukes Relay周辺で知り合った人たちも含めて、既成の価値観との連携・消費しか能のない「広島」らしさ…に囚われない勝手な人たちが少なからずいる事に勇気づけられ、こういう人や動きと並走できるなら、もう少し横シネ続けたいかも…と一瞬、変な欲さえ覚えた。その分、横シネの現状もシビアに感じる所が増えたけど。良くも悪くもプレッシャーの強い年になりそうな気がする、2010年。
…という感じで、本年もよろしくお願いいたします。
あと、本日リリースのソウル・フラワー・ユニオンのニューマキシシングル「アクア・ヴィテ」も入荷いたしました。ジャケットは、あっこさんが撮った祝島の猫写真。
【No Nukes Relay】のご縁もあって今回、横シネ特典としてライブ会場&通販限定特典だったカレンダーを付けていただきました。是非!
0 件のコメント:
コメントを投稿